【作品紹介】Battle Heart【pixivノベル大賞~2020Spring~】
#1 プロローグ「始まりの別離」 | Battle Heart - 戯禪の小説シリーズ - pixiv
Pixivという過去作の捨て山
というわけで何となく投稿しました。ここに上げる作品は私の中で完全に終わった作品……つまりどう弄っても面白くならない駄作ということです。
ですので面白いかどうかと聞かれたらはい、面白くはないです。
まず何が駄目なのか箇条書きで纏めてみました。
・扱うテーマが使い古されている上に小難しい
・何がしたい作品なのか完全に迷子
・キャラクターたちに魅力がない
・テーマと伝えたいこと、やりたいことの不一致によりごっちゃごちゃ
・展開の仕方が雑
・文量の割に展開が少なく、テンポが悪い
ね? 何弄っても面白くならないでしょ?
というのもこれ書いたの丁度二年前で自分の方向性が全く定まってなかった時期の産物なので仕方なし。
上で挙げた駄目なところはまんまMFの講評で言われたところです。辛い……。
ただですね、本来私はこういう話を書きたい人なんです。書けないだけで。
書け無さ過ぎて途中で発作的にバトル入れるぐらいには書けなかった。私はバトル系しか書けない人間なんです……。
ですが、これは転換点になった作品でもあるのです。ラノベに何よりも大切なのはテンポとキャラなのだと気付かされました。これより後の作品はテンポと展開量、キャラを強く意識するようになったので読み物としては幾分かはマシになれたと思います。
……投稿中にチョロっと読み直していましたが、これマジでダメな奴でしたわ。上記以外にも何より致命的なのが主人公が嫌い過ぎる。
私の作品群の中では人間的な感性を持っている極めて一般人に近い、一番人間臭い主人公なのですが、そのせいで全く魅力のないキャラに仕上がってしまった……。
今だから言えることですが、個性が無いにも程がある。一応口が悪いという個性はありますが、それだとただ嫌な奴ですし。まぁ紛いなりにも主人公なんで決める時は決める主人公属性はしっかりあるんでギリ務まってますが、それでも面白みがないです。
他もあんまり練り込んで作ってない感があって、駆け出しワナビによくある設定が先行して他が追いついていない典型例ですね。
読み直し中にあったとあるキャラのセリフにこんなものがありました。
「そうね、中身が無い――違うわね……。読み手に何を訴えたいのか、何を感じて欲しいのか、それが無いのよ。あなたの作品からは、あなたがまるで見えない。言っている意味、分かる?」
……自分の言葉ながらぶっ刺さりまくってますねこれ。昔の私、自己分析できてるんだができてないんだか訳分かんないですね……。
唯一評価できる点と言えば、作中キャラの琥珀ちゃんはメインヒロインじゃないのに意図せず個人的に会心の出来だったことぐらいでしょうか。読み直してみたらこの子だけ別格レベルでよく出来てる。勿体無いからどこかで使おうかな……。
まぁ、否定的なことばかり言っても仕方ないので評価できる点も挙げておきましょう。
この作品も火灯作品の例に漏れず文章力に安定感があるので読み難い、何やってるのか分からない、というのは特にありません。テンポが悪いので動き出すまでは眠くなるかもしれませんが読みやすさは保証します。
……褒められるところ、本当にそれしかないのが辛い……。
寝る前に読むぐらいなら丁度いいかもしれないので、眠れない夜のお供に是非。
もう一作ぐらい投稿しよっかなぁ。
ではまた。